現役エンジニアからの手紙(第3回):アメリカ人て仕事大好きなの!? 〜アメリカ生活その1

[コラム]現役エンジニアからの手紙<第3回>

F.T-IMG_3929 (2)
Teruhito Fukuoka

アメリカ人て仕事大好きなの!? 〜アメリカ生活その1

海外生活は言葉はもちろんですが、異文化、つまり考え方・慣習・人種・気候風土が異なる中で暮らしていくことです。私はアメリカ赴任の中で、異文化に触れ、多くの方に出会い、感じたことが多々ありました。そんなアメリカ生活の中で私の心に残っている印象深かったことをほんの一端ですが、いくつか紹介させていただきます。


まずはアメリカで仕事する中で興味深かったことです。
アメリカにはゴールデンウィークやお盆休みはなく、まとまった長期連休はクリスマス休暇だけです。代わりに個人で休みを決めて、夏場に長期で休む方が多いです。赴任者は日本の長期連休に合わせて休みを取ることも多く、当時私もお盆休みに合わせて休暇を取り、イエローストーン国立公園に旅行に行きました。
話は少しそれますが、イエローストーン国立公園は世界最初の国立公園で広さが8980㎢! 兵庫県が8401㎢らしいので、それより広いエリアが丸ごと自然保護区になっており、間欠泉のような火山性の地形や、グリズリー・バッファロー・狼・鹿、等々多くの野生動物を見ることができるアメリカでも有数の国立公園です。イエローストーンではできるだけ人の手は入れない、自然に近い状態を維持するポリシーがあります。例えば自然発生で山火事が起きても消火は最低限しかしません。自然発生する山火事はそれが起きる前提で生態系が成立しているという考えだそうです。(#イエローストーン#まつぼっくりで検索してみてください。)
当時私は休暇中だったのですが、どうしてもお客さんに連絡を取る必要が生じ、電話しないといけなくなりました。でも人の手を入れない=携帯電話(以下携帯)の基地局が公園内にほぼなく、ホテルや建屋の中だと電波が弱く携帯は通じませんでした。で、だだっ広い平原が見渡せる丘に行き、ここなら障害物はないので電波が届くかなと、アンテナが立つところを探して電話しました。こんな感じで “Hi, How are you doing? I’m in Yellowstone national park, and now I can see a lot of buffalos in front of me! What a great view it is!” “By the way I need to talk something of business …” とバッファローの群れを見ながら大自然の中で仕事の電話をした思い出があります。
 
Fukuoka-03_Photo3
写真:左上/ファウンテン・ペイント・ポッド、左下と右上/イエローストーンの風景、右下/イエローストーン近くのグランドティトン山脈
動画:イエローストーンにある間欠泉の一つ
 
Fukuoka-03_Photo4
写真:イエローストーンの動物たち。左上/バッファロー、右上/グリズリー、左下/プレーリードッグ、右下/ムース(ヘラジカ)
 
上の例は一昔前のジャパニーズビジネスマンのような話ですが、実はアメリカ人も、特に役職が上の方はすごく働きます。普通のアメリカ人のワークスタイルは朝早め(朝6時ミーティングなんてのもあるそうです)、夕方は早ければ15時、遅くても17時とかには帰宅して、そこから自分や家族、家のことをやるという感じです。お客さんと会議が半日あると前回書いたと思いますが、終わるのが基本17時、でも時々延びたりして17時を回ると、だいたいお客さんの携帯に電話がかかってきます。お客さんはニヤッとして「My Bossからだ」と、早く帰ってこいと言う奥さんからの催促の電話に出られていました。でも、必要であれば夜、家に帰ってから電話やWeb会議に参加したり、バケーション中でもメールや会議に参加したりします。私が日本に帰ってからですが、一度日本・オーストラリア・イギリス・アメリカ世界4元中継でWeb会議をしたことがあります。アメリカ主催だったので、確かアメリカ時間で夜中の2時でしたが、担当のアメリカ人の方は出てくれていました。
他にもいろいろありますが、一番印象的だったのは、お客さんのマネージャーさんがバケーション中で、TV会議で出席された時のことでした。いざ会議が始まり、スクリーンに映し出されたマネージャーさんの姿はアロハシャツに半パン! いかにものバケーション中! さすがにそれを見て他のアメリカ人たちも「あいつ、あの服装はないだろ」と笑っていました。
執筆:福岡輝人 
Copyright©︎ 2020 Teruhito Fukuoka. All Rights Reserved.

あすなろ学院生に限り、福岡輝人氏への質問、聞いてみたいことなどがございましたら、あすなろ宛にお送りください。後日、福岡氏がお答えします。(学院外の方からの質問等は受け付けておりません。)

コメントは受け付けていません。