【リポート】日常で英語に触れて思うことあれこれ

[リポート]みんなの声 What’s up?

大人のための英会話クラスプライベートレッスン制度利用)受講生のI.Mさんからの投稿です。


某新聞社の配信で『村上RADIO』という村上春樹さんのラジオ番組があるのを知りました。5月22日、新型コロナの事態に際して「ステイホームスペシャル」と称した特別版があり、私は久しぶりにラジオ放送に耳を傾けました。

意外だったのは、ジャズ通ならではの曲が多いのかと思いきや、私でも知っているような有名曲が多く流され、ジャズのみならずクラシック曲、映画の主題歌等も選曲されていたことでした。ジャズについては録音が珍しいものもあったのでジャズ愛好家も満足したはず。幅広い知識、教養、そしてそれらを咀嚼して自らの考え、表現に…なんて素敵なんでしょうか! 村上さんの淡々とした語りの解説を聞きながら、歌詞の英語が理解できたらもっと詩的なニュアンスを感じられるんだろうなと思い、日本語の歌を歌詞で聞き、外国の歌を曲で聴いている自分をおかしく思いました。

村上さんの話の中で、視覚障害者の伴走の経験が語られた時、私は2004年に「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」という視覚が遮断された空間を体験する(障害者擬似体験ではない)ワークショップに参加したことを思い出しました。見ず知らずの人たちと暗闇の中でひとときを過ごしたのですが、視覚情報がないので触覚・嗅覚・味覚・聴覚が頼り。一緒に体験したメンバーの中に外国の人が数人いて「私に英語が話せたなら危険を回避できたのに」という場面もあり、共通言語としての英語の必要性を感じました。それとともに、健常者でもそうでなくても、他人の状況を想像して行動することの難しさを知りました。あらゆる経験と想像力が思いやりに通じるのかもしれません。

子どもの頃から英語を真剣に学び、文学や音楽や芸術全般に親しんだり多くの人と交流したらよかったと思わないでもありませんが、もういい年齢の大人になってしまいました。非社交的な性格は変わらず、あすなろさんでもプライベートレッスンで京子先生に教わっています。他の生徒さんがいないので、口がまわらなくても間違えても恥ずかしくないですし、今はオンラインレッスンになったので、他の部屋にいる生徒さんに私の発音が聞こえているのではないかという心配もありません。学習の悩みも相談しやすいです。今さら英語を習っても若い方たちのようには身につかないと思いますが、今勉強しなければ数年後にはまた「あの時やっておけばよかった」と思うに違いありません。京子先生は「言葉は伝わればいいんだから、発音を気にするより、まずは言ってみたらいいのよ」と励ましてくださいます。

発音がマズくても『村上RADIO』で流れる曲の歌詞がわかるようになったり、外国の人が道で困っていたら手助けをしてあげられるくらいに英語が話せるようになったら夢のようですが、目標高く目指していきたいと思います。

カタログ「DIAROG IN THE DARK」より

 

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